仮想気管支鏡における作成上の問題点と亜区域枝以下の肺動脈を利用した代用法の有用性
【背景】近年workstationの進歩により, autosegmentationによる仮想内視鏡object作成が可能となったが, 仮想内視鏡作成上の限界と改善法に関する検討は少ない. 特に末梢肺動脈を利用する方法論に関しては皆無である. 極細径気管支鏡下肺生検の仮想内視鏡を使う術前のsimulationは有用だが, 適応決定には技術面問題の把握も重要と考えられる. 【目的】従来の仮想気管支鏡の限界と, 肺動脈代用法の有用性を明らかにすること. 【方法】術前の仮想内視鏡と気管支鏡下肺生検の生検経路が一致した19人20病変を対象とした. CTは東芝社製, Aquilionを用いた. data収...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2003/04/30, Vol.25(3), pp.166 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【背景】近年workstationの進歩により, autosegmentationによる仮想内視鏡object作成が可能となったが, 仮想内視鏡作成上の限界と改善法に関する検討は少ない. 特に末梢肺動脈を利用する方法論に関しては皆無である. 極細径気管支鏡下肺生検の仮想内視鏡を使う術前のsimulationは有用だが, 適応決定には技術面問題の把握も重要と考えられる. 【目的】従来の仮想気管支鏡の限界と, 肺動脈代用法の有用性を明らかにすること. 【方法】術前の仮想内視鏡と気管支鏡下肺生検の生検経路が一致した19人20病変を対象とした. CTは東芝社製, Aquilionを用いた. data収集は0. 5mm collimation, 検出器4列, helical pitch 5~6にて行い, MILab社製Virtual Placeにdata転送し, 目的経路に沿った仮想内視鏡を20病変, 20本作成, 従来法で内腔が描出困難な所から後の経路を肺動脈代用法で行った. 【結果】従来法単独作成例は3例のみで描出不能な内腔径は平均1. 9mmで描出可能な分枝levelは平均5. 68分枝だった. 肺動脈代用法は全例目的とする病変に到達し, 1mm以下の肺動脈も描出可能で描出分枝levelは平均8. 47分枝だった. 【結論】肺動脈は特に末梢において, 解剖学的に気管支と伴走しており, 末梢気管支仮想内視鏡の肺動脈代用法は有用である. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.25.3_166_1 |