肺野末梢孤立性病変に対する気管支鏡診断の検討(第25回日本気管支学会総会)
【背景と目的】近年肺癌検診法の進歩はめざましく, ヘリカルCTにより経10mm以下の肺癌も検出可能となっている. それに伴い肺野末梢孤立性病変の病理診断の必要性が高まっている. 今回, 肺野末梢孤立性病変に対する気管支鏡診断手技による診断率について検討した. 【対象と方法】2000年1月から12月まで当院呼吸器内科で気管支鏡検査を行った300例のうちのべ84例の肺野末梢病変症例に対し病理診断を行った. そのうち最終的に肺癌と診断された51例についてキュレット(Cu), ブラシ(Br), 経気管支針吸引細胞診(TBAC), 経気管支鉗子生検(TBFB), 気管支洗浄(BL)による診断率を調査した...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2002/04/15, Vol.24(3), pp.222 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【背景と目的】近年肺癌検診法の進歩はめざましく, ヘリカルCTにより経10mm以下の肺癌も検出可能となっている. それに伴い肺野末梢孤立性病変の病理診断の必要性が高まっている. 今回, 肺野末梢孤立性病変に対する気管支鏡診断手技による診断率について検討した. 【対象と方法】2000年1月から12月まで当院呼吸器内科で気管支鏡検査を行った300例のうちのべ84例の肺野末梢病変症例に対し病理診断を行った. そのうち最終的に肺癌と診断された51例についてキュレット(Cu), ブラシ(Br), 経気管支針吸引細胞診(TBAC), 経気管支鉗子生検(TBFB), 気管支洗浄(BL)による診断率を調査した. 【結果】単独ではCu73.5%(25/34例), Br33.3%(2/6例), TBAC56.5%(13/23例), TBFB50.0%(20/40例), BL36.0%(18/50例)の診断率であった. また検査の組み合わせで陽性症例は増えるが, 診断率でみるとCuとTBACの組み合わせでは73.2%(30/40), CuとTBFBで76.7%(33/43), TBACとTBFBでは64.3%であった. 全体での診断率は85.7%であった. 【結語】肺野末梢孤立性病変に対し, キュレットによる診断率が最も高かった. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.24.3_222_3 |