肺癌患者における気管支肺胞洗浄液中のVEGF発現性(第25回日本気管支学会総会)
目的:肺癌患者における宿主側をも含めたVEGF発現性の評価として, 気道内におけるVEGF発現を検討した. 対象と方法:非癌性疾患患者7例および肺癌患者41(腺27, 扁平9, その他5)例より治療前に採取した肺胞洗浄液および血漿中のVEGF発現性をELISA法にて測定した. 肺胞洗浄液中のVEGF値をアルブミン値にて補門正したものをb-VEGF, 患側b-VEGFと健側b-VEGFとの比をIndexとして検討した. 結果:血漿に比し肺胞洗浄液中のVEGF発現量は高値を示した. 健側b-VEGFは肺癌で非癌患者に比し有意高値を示した. 年齢, 性, 病変部位, 組織型, T因子によるIndex...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2002/04/15, Vol.24(3), pp.196 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:肺癌患者における宿主側をも含めたVEGF発現性の評価として, 気道内におけるVEGF発現を検討した. 対象と方法:非癌性疾患患者7例および肺癌患者41(腺27, 扁平9, その他5)例より治療前に採取した肺胞洗浄液および血漿中のVEGF発現性をELISA法にて測定した. 肺胞洗浄液中のVEGF値をアルブミン値にて補門正したものをb-VEGF, 患側b-VEGFと健側b-VEGFとの比をIndexとして検討した. 結果:血漿に比し肺胞洗浄液中のVEGF発現量は高値を示した. 健側b-VEGFは肺癌で非癌患者に比し有意高値を示した. 年齢, 性, 病変部位, 組織型, T因子によるIndexの差はなかったが, 遠隔転移およびリンパ節転移と逆相関し, 病期の進行とともにIndexは減少傾向を示した. 結語:気道内VEGF発現性の評価は腫瘍血管新生のVEGF依存度の指標となる可能性力がある. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.24.3_196_2 |