食道狭窄拡張用ブジーを利用したDumon stent挿入法
【目的】Dumon stentは代表的なチューブ型気道ステントであり, 硬性鏡を用いた挿入法が一般的である. 我々はより簡便な方法として食道狭窄拡張用ブジーを利用した挿入法を行ったので, その有用性と問題点を検討した. 【対象と方法】呼吸器症状を有する癌性気道狭窄患者を対象とした. 食道狭窄拡張用ブジー(径10mm)の先端をDumon stentをはめ込める形状に改造し, イントロデューサー兼プッシャーとして用いた. プロポフォール持続静注による鎮静のもと, 目標とする気管支に気管支鏡下にガイドワイヤーを留置し, ブジーの先端にステントをはめ込み一体としたものを, X線透視下にガイドワイヤーに...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2002, Vol.24 (3), p.173-173 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】Dumon stentは代表的なチューブ型気道ステントであり, 硬性鏡を用いた挿入法が一般的である. 我々はより簡便な方法として食道狭窄拡張用ブジーを利用した挿入法を行ったので, その有用性と問題点を検討した. 【対象と方法】呼吸器症状を有する癌性気道狭窄患者を対象とした. 食道狭窄拡張用ブジー(径10mm)の先端をDumon stentをはめ込める形状に改造し, イントロデューサー兼プッシャーとして用いた. プロポフォール持続静注による鎮静のもと, 目標とする気管支に気管支鏡下にガイドワイヤーを留置し, ブジーの先端にステントをはめ込み一体としたものを, X線透視下にガイドワイヤーにそって挿入した. ブジーの抜去とともにステントをリリースし気管支内に留置した. 【結果】2000年10月から2002年1月までに5例に対して施行した. 年齢は57~75歳(中央値71歳)であり, 男性4例, 女性1例であった. 疾患は食道癌3例, 肺癌1例, 縦隔未分化癌1例であった. 挿入部位は全例左主気管支であった. Dumonstentは外径10~llmm, 全長30~40mmのものを使用した. 挿入時の合併症は気道内出血に伴う換気不全が1例に生じたが, 一時的な気管内挿管によりコントロール可能だった. ステントは全例良好な位置に留置され, 呼吸器症状は改善された. 【結論】食道拡張用ブジーを利用した挿入法は簡便で有用な方法と考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 |