Stereotactic Radiotherapy(SRT)が有用であった多発性肺扁平上皮癌の1例

症例は70歳,男性.1999年4月より湿性咳嗽を認めるようになったため来院.右上葉S^1,右上幹入口部,右底幹入口部,左上幹入口部に多発性肺扁平上皮癌を認めた.そのうち右底幹入口部,左上幹入口部の病変は進達度が上皮内にとどまる肺門部癌であった.右上葉S^1の径2cmの腫瘍と右上葉入口部の腫瘤性病変に対し,右上葉sleeve lobectomyを施行した.縦隔リンパ節の転移は認めなかった.また,右底幹入口部と左上幹入口部の肺門部癌に対し,Stereotactic radiotherapyを行った.重篤な合併症も認めず,Complete Response(CR)の効果が得られた.多発性肺癌,とくに...

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Veröffentlicht in:気管支学 2002/03/25, Vol.24(2), pp.91-96
Hauptverfasser: 門脇, 麻衣子, 水野, 史朗, 出村, 芳樹, 藤田, 匡邦, 上坂, 太祐, 飴嶋, 慎吾, 宮森, 勇, 石崎, 武志, 佐々木, 正人, 千葉, 幸夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は70歳,男性.1999年4月より湿性咳嗽を認めるようになったため来院.右上葉S^1,右上幹入口部,右底幹入口部,左上幹入口部に多発性肺扁平上皮癌を認めた.そのうち右底幹入口部,左上幹入口部の病変は進達度が上皮内にとどまる肺門部癌であった.右上葉S^1の径2cmの腫瘍と右上葉入口部の腫瘤性病変に対し,右上葉sleeve lobectomyを施行した.縦隔リンパ節の転移は認めなかった.また,右底幹入口部と左上幹入口部の肺門部癌に対し,Stereotactic radiotherapyを行った.重篤な合併症も認めず,Complete Response(CR)の効果が得られた.多発性肺癌,とくに進達度が上皮内にとどまる肺門部癌の根治的治療に対し,Stereotactic radiotherapyが大変有効であると考えられた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.24.2_91