気管憩室の1例
症例は73歳男性.咽頭部不快感, 嚥下痛が出現し来院.胸部CTにて頚胸境界部の気管右側に気腫像を認め, 縦隔膿瘍の疑いで入院した.抗生物質投与にて加療したが改善が認められなかった.気管支鏡検査を施行したところ膜様部右側に小陥凹があり, わずかに気泡が見られ気管との交通と考えた.気管周囲膿瘍を疑い手術を施行したが, 気管右側には膿瘍はなく, 大きさ2×1×1cmの気管と連続した腫瘤を触知した.これを気管より切除し断端は縫合閉鎖した.腫瘤は殆どが充実性で気管との交通部付近にわずかに内腔を認めた.組織学的には充実部は膠原線維で, 内腔の上皮は繊毛上皮からなり気管との交通が認められたことから気管憩室と...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2002/01/25, Vol.24(1), pp.23-25 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は73歳男性.咽頭部不快感, 嚥下痛が出現し来院.胸部CTにて頚胸境界部の気管右側に気腫像を認め, 縦隔膿瘍の疑いで入院した.抗生物質投与にて加療したが改善が認められなかった.気管支鏡検査を施行したところ膜様部右側に小陥凹があり, わずかに気泡が見られ気管との交通と考えた.気管周囲膿瘍を疑い手術を施行したが, 気管右側には膿瘍はなく, 大きさ2×1×1cmの気管と連続した腫瘤を触知した.これを気管より切除し断端は縫合閉鎖した.腫瘤は殆どが充実性で気管との交通部付近にわずかに内腔を認めた.組織学的には充実部は膠原線維で, 内腔の上皮は繊毛上皮からなり気管との交通が認められたことから気管憩室と診断した.(気管支学.2002;24 : 23-25) |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.24.1_23 |