気管原発Schwannomaの1例

症例は27歳, 女性. 2001年2月, 出産後より, 吸気時窒息感を自覚するようになった. 当院外来受診, 理学的所見及び胸部レントゲン写真上異常所見認めず, 経過観察となった. しかし, その後も症状改善せず, 再度来院, 気管支鏡施行. 声帯より2 cm下に気管前壁より発生する小指頭大の腫瘍確認, 気管狭窄所見強く, 2001年5月18日緊急にて, 腫瘤切除+気管支形成術を施行した. 腫瘍は気管前壁を中心に内外側に発育するダンベル型のもので, 外側は甲状腺左上極に接していた. 病理学的診断は気管原発Schwannomaであった. 今回, 極めて稀な疾例を経験したので, 文献的考察を加えて...

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Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 須田一晴, 輿石義彦, 田中良太, 大野陽子, 呉屋朝幸, 坂本穆彦, 菊地文史
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は27歳, 女性. 2001年2月, 出産後より, 吸気時窒息感を自覚するようになった. 当院外来受診, 理学的所見及び胸部レントゲン写真上異常所見認めず, 経過観察となった. しかし, その後も症状改善せず, 再度来院, 気管支鏡施行. 声帯より2 cm下に気管前壁より発生する小指頭大の腫瘍確認, 気管狭窄所見強く, 2001年5月18日緊急にて, 腫瘤切除+気管支形成術を施行した. 腫瘍は気管前壁を中心に内外側に発育するダンベル型のもので, 外側は甲状腺左上極に接していた. 病理学的診断は気管原発Schwannomaであった. 今回, 極めて稀な疾例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137