気管憩室の1例

症例は74歳, 男性. 胸部X線上, 右中葉無気肺を呈したため, 気管支鏡を施行した. 声門下1リングより膜様部~軟骨輪移行部に, 嚢状で開口部が広く吸気時に陥凹が深くなる多発気管憩室を認めた. CTでは右外側に突出する径20×15 mmの憩室を認め, 周囲構造との関与は無かった. また左主気管支にも同様の憩室が見られた. 気管憩室は比較的稀な形態異常で一般的に症状に乏しいが, 感染が加わると肺炎, 無気肺等を合併し得る....

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Hauptverfasser: 斎藤渉, 小林英夫, 三村敬司, 小原一葉, 新海正晴, 車川寿一, 叶宗一郎, 元吉和夫
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:症例は74歳, 男性. 胸部X線上, 右中葉無気肺を呈したため, 気管支鏡を施行した. 声門下1リングより膜様部~軟骨輪移行部に, 嚢状で開口部が広く吸気時に陥凹が深くなる多発気管憩室を認めた. CTでは右外側に突出する径20×15 mmの憩室を認め, 周囲構造との関与は無かった. また左主気管支にも同様の憩室が見られた. 気管憩室は比較的稀な形態異常で一般的に症状に乏しいが, 感染が加わると肺炎, 無気肺等を合併し得る.
ISSN:0287-2137