肺への急速な石灰沈着を認めた前縦隔副甲状腺腫の1切除例

症例は72歳, 女性. 主訴は全身倦怠感, 歩行困難. 血液検査で著明な高Ca, 高PTH血症を認めた. 入院時胸部CTで前縦隔に最大径2.5cm大の腫瘤, Tc-MIBI副甲状腺シンチで同部にhot spotを認めたため, 前縦隔異所性副甲状腺腫の診断となった. その約1ヵ月後の胸部CTで前回はっきりしなかった左心室, 肺への石灰沈着を認めた. 手術は胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出を施行した. 異所性副甲状腺腫で肺, 心臓への石灰沈着例は極めて稀である....

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Hauptverfasser: 川口悟, 矢野真, 吉澤正文
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:症例は72歳, 女性. 主訴は全身倦怠感, 歩行困難. 血液検査で著明な高Ca, 高PTH血症を認めた. 入院時胸部CTで前縦隔に最大径2.5cm大の腫瘤, Tc-MIBI副甲状腺シンチで同部にhot spotを認めたため, 前縦隔異所性副甲状腺腫の診断となった. その約1ヵ月後の胸部CTで前回はっきりしなかった左心室, 肺への石灰沈着を認めた. 手術は胸腔鏡下縦隔腫瘍摘出を施行した. 異所性副甲状腺腫で肺, 心臓への石灰沈着例は極めて稀である.
ISSN:0287-2137