粘膜下腫瘍様隆起性病変を認めたサルコイドーシスの1例
症例は46歳の女性で乾性咳嗽を主訴とし, 縦隔腫瘍の疑いで入院となった。胸部X線写真では右上縦隔に腫瘤陰影を認めた。胸部CTでは右上縦隔, および気管支分岐部下リンパ節の腫大を認め, また左底幹気管支の背側に接して径8mmの円形陰影を認めた。気管支鏡検査では左底幹膜様側に粘膜下腫瘍に類似した黒褐色の隆起性病変を認めた。生検組織像では類上皮細胞肉芽腫を確認したが, リンパ節構造は確認されず, サルコイドーシスの気管支壁内病変と診断した。このような気管支鏡所見を呈したサルコイドーシスの報告例は文献上1例があるのみで, 極めて稀な内視鏡所見と考えられた。ステロイド療法の適応と判断したが, 治療に関す...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2001/07/25, Vol.23(5), pp.481-484 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は46歳の女性で乾性咳嗽を主訴とし, 縦隔腫瘍の疑いで入院となった。胸部X線写真では右上縦隔に腫瘤陰影を認めた。胸部CTでは右上縦隔, および気管支分岐部下リンパ節の腫大を認め, また左底幹気管支の背側に接して径8mmの円形陰影を認めた。気管支鏡検査では左底幹膜様側に粘膜下腫瘍に類似した黒褐色の隆起性病変を認めた。生検組織像では類上皮細胞肉芽腫を確認したが, リンパ節構造は確認されず, サルコイドーシスの気管支壁内病変と診断した。このような気管支鏡所見を呈したサルコイドーシスの報告例は文献上1例があるのみで, 極めて稀な内視鏡所見と考えられた。ステロイド療法の適応と判断したが, 治療に関する同意が得られず, 無治療経過観察中である。 |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.23.5_481 |