気管支病変が主であったWegener肉芽腫症の1例

症例は70歳女性。血痰を主訴に当科外来を受診。胸部X線写真にて左気管支の狭窄が認められ, 精査目的に入院となった。鼻腔内の大量の痂皮, 難聴が認められた。鼻粘膜病理組織像, C-ANCA高値よりWegener肉芽腫症と診断された。喀痰および鼻腔内よりMRSAが大量に検出された。病変が上気道および肺の2つの臓器症状にとどまるため限局型WGと考えられた。Sulfamethoxazole-trimethoprim(以下ST合剤)1920mg/day, cyclophosphamide(以下CPA), prednisolone(以下PSL)により治療された。治療効果は気管支鏡により経過観察された。治療...

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Veröffentlicht in:気管支学 2001/07/25, Vol.23(5), pp.468-472
Hauptverfasser: 須藤, 晃彦, 橋本, 俊夫, 中村, 博幸, 柳生, 久永, 更級, 元, 伊藤, 昌之, 土田, 文宏, 足立, 秀喜, 岸, 厚次, 大石, 修司, 松岡, 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は70歳女性。血痰を主訴に当科外来を受診。胸部X線写真にて左気管支の狭窄が認められ, 精査目的に入院となった。鼻腔内の大量の痂皮, 難聴が認められた。鼻粘膜病理組織像, C-ANCA高値よりWegener肉芽腫症と診断された。喀痰および鼻腔内よりMRSAが大量に検出された。病変が上気道および肺の2つの臓器症状にとどまるため限局型WGと考えられた。Sulfamethoxazole-trimethoprim(以下ST合剤)1920mg/day, cyclophosphamide(以下CPA), prednisolone(以下PSL)により治療された。治療効果は気管支鏡により経過観察された。治療前に認められた粘膜腫脹, 血管怒張, 出血, 膿性分泌物と左主気管支の強い狭窄は治療により改善した。自覚症状, 気管支病変とともにC-ANCA価は低下した。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.23.5_468