肺線維症急性増悪時のステロイドパルス療法時急性増悪を認めたアスペルギローマの1例

症例は59歳男性. 糖尿病・肺線維症にて外来通院中. H12年5月12日呼吸困難を主訴に来院. 来院時, 胸部レ線・CTにて両側肺にびまんせいのスリガラス状影を認め肺線維症の急性増悪の診断にてステロイド大量療法施行. 陰影の改善を認めていたが6月中旬アスペルギローマの増大と浸潤影の出現を認め, 気管支鏡下吸引痰のグラム染色にて隔壁を伴う菌糸を認めアスペルギルス感染症の診断にてただちにアンホテリシンBの点滴静注を開始するとともにステロイド漸減し加療し軽快していたが, アンホテリシンBによる腎障害出現しイトラコナゾール内服に変更しステロイド漸減. ステロイド10・まで漸減時, 肺線維症再ぴ悪化....

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Veröffentlicht in:気管支学 2001, Vol.23 (3), p.112-112
Hauptverfasser: 川島辰男, 松澤康雄, 鏡味勝, 冨岡玖夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は59歳男性. 糖尿病・肺線維症にて外来通院中. H12年5月12日呼吸困難を主訴に来院. 来院時, 胸部レ線・CTにて両側肺にびまんせいのスリガラス状影を認め肺線維症の急性増悪の診断にてステロイド大量療法施行. 陰影の改善を認めていたが6月中旬アスペルギローマの増大と浸潤影の出現を認め, 気管支鏡下吸引痰のグラム染色にて隔壁を伴う菌糸を認めアスペルギルス感染症の診断にてただちにアンホテリシンBの点滴静注を開始するとともにステロイド漸減し加療し軽快していたが, アンホテリシンBによる腎障害出現しイトラコナゾール内服に変更しステロイド漸減. ステロイド10・まで漸減時, 肺線維症再ぴ悪化. ステロイド40・へ増量しシクロホスファミド50・併用, 症状安定し現在外来加療中である.
ISSN:0287-2137