気管支喘息患者のカプサイシン咳感受性に対するCarbocysteineおよびAmbroxol投与の影響

〔目的〕気管支喘息はアレルギー性気道炎症と気道上皮損傷を基本病態とする疾患であるが, 咳嗽と慢性気道炎症との関係については明らかではない. 我々はモルモットにおける抗原吸入後の咳感受性亢進をcarbocysteinが抑制することを報告した. 〔対象と方法〕安定期気管支喘息患者14名を対象とした. 既報の方法によりカプサイシン咳閾値を測定した後に, carbocystein, ambroxolまたは対照薬を4週間投与した. 〔結果〕Carbocystein投与およびambroxol投与により, 気管支喘息患者の呼吸機能は変化しなかった. Carbocystein投与により気管支喘息患者のカプサイ...

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Veröffentlicht in:気管支学 2001, Vol.23 (1), p.85-85
Hauptverfasser: 石浦嘉久, 竹越忠美, 藤村政樹, 明茂治, 山森千裕, 斉藤元泰, 小川晴彦, 田上敦朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕気管支喘息はアレルギー性気道炎症と気道上皮損傷を基本病態とする疾患であるが, 咳嗽と慢性気道炎症との関係については明らかではない. 我々はモルモットにおける抗原吸入後の咳感受性亢進をcarbocysteinが抑制することを報告した. 〔対象と方法〕安定期気管支喘息患者14名を対象とした. 既報の方法によりカプサイシン咳閾値を測定した後に, carbocystein, ambroxolまたは対照薬を4週間投与した. 〔結果〕Carbocystein投与およびambroxol投与により, 気管支喘息患者の呼吸機能は変化しなかった. Carbocystein投与により気管支喘息患者のカプサイシン咳感受性は有意に低下したが, ambroxol hydrochroride投与はカプサイシン咳感受性に影響を与えなかった. 〔考察〕気管支喘息患者の気道において, carbocysteinは咳受容体感受性を低下させる方向に作用する.
ISSN:0287-2137