固形シリコンを用いた気管支充填術が奏効した難治性気胸の3例
高度の肺気腫等の存在のために, 胸腔ドレナージにもかかわらずエアーリークが持続し, 手術にも困難さを伴う難治性気胸症例が存在する。今回我々は, 手術が困難と考えられた高度の肺気腫を有する高齢, 男性の気胸症例3例に対して, 固形シリコンを用いた気管支充填術を行った。いずれの症例においても持続していたエアーリークを消失または著減させることに成功し, 気胸を治癒させることができた。固形シリコンによる気管支充填術は, 従来の気管支充填術に比し, より確実で長期の気管支閉塞を得ることが期待でき, 手術困難な難治性気胸症例の有用な治療法になり得ると思われた。...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2001/01/25, Vol.23(1), pp.25-30 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 高度の肺気腫等の存在のために, 胸腔ドレナージにもかかわらずエアーリークが持続し, 手術にも困難さを伴う難治性気胸症例が存在する。今回我々は, 手術が困難と考えられた高度の肺気腫を有する高齢, 男性の気胸症例3例に対して, 固形シリコンを用いた気管支充填術を行った。いずれの症例においても持続していたエアーリークを消失または著減させることに成功し, 気胸を治癒させることができた。固形シリコンによる気管支充填術は, 従来の気管支充填術に比し, より確実で長期の気管支閉塞を得ることが期待でき, 手術困難な難治性気胸症例の有用な治療法になり得ると思われた。 |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.23.1_25 |