先天性気管狭窄の1例

今回我々は成人になって発見された先天性気管狭窄の1例を経験したので報告する. 症例は55歳, 男性. 主訴は咳嗽. 1999年初め頃より咳嗽が続き, 同年10月近医を受診し, 胸部X線検査で気管狭窄を疑われ当科外来を紹介受診. 気管支鏡検査では気管上部後壁の膜様部が欠損しており, 7軟骨輪にわたり気管はリング状となっていた. 同部よりの生検では正常気管粘膜のみで特異的所見は得られず, 気管支鏡所見と合わせ先天性気管狭窄(Complete Ring)と診断した. 現在, 気管狭窄による症状は認められないため無治療で経過観察中である....

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Hauptverfasser: 副島佳文, 佐伯幸子, 坂井裕之, 田中研一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:今回我々は成人になって発見された先天性気管狭窄の1例を経験したので報告する. 症例は55歳, 男性. 主訴は咳嗽. 1999年初め頃より咳嗽が続き, 同年10月近医を受診し, 胸部X線検査で気管狭窄を疑われ当科外来を紹介受診. 気管支鏡検査では気管上部後壁の膜様部が欠損しており, 7軟骨輪にわたり気管はリング状となっていた. 同部よりの生検では正常気管粘膜のみで特異的所見は得られず, 気管支鏡所見と合わせ先天性気管狭窄(Complete Ring)と診断した. 現在, 気管狭窄による症状は認められないため無治療で経過観察中である.
ISSN:0287-2137