副鼻腔気管支症候群患者のカプサイシン咳感受性に対するSeratrodastおよびPranlukast投与の影響
咳嗽は最も一般的な呼吸器症状であるが, その発生機序の詳細については不明である. 一方副鼻腔気管支症候群は後鼻漏と湿性咳嗽を主要症状とする慢性気道炎症性疾患であり, 我々はthronboxane A_2 合成酵素阻害薬OKY-046投与が安定期副鼻腔気管支症候群患者の慢性気道炎症に有効であること, cyclooxygenase阻害薬であるindomethacin投与により本疾患患者のカプサイシン咳感受性が低下することを明らかにした. 〔対象と方法〕安定期副鼻腔気管支症候群患者16名を対象とした. 既報の方法によりカプサイシン咳閾値を測定した後に, 対照薬またはseratrodast 80mg/...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 2000, Vol.22 (5), p.383-384 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 咳嗽は最も一般的な呼吸器症状であるが, その発生機序の詳細については不明である. 一方副鼻腔気管支症候群は後鼻漏と湿性咳嗽を主要症状とする慢性気道炎症性疾患であり, 我々はthronboxane A_2 合成酵素阻害薬OKY-046投与が安定期副鼻腔気管支症候群患者の慢性気道炎症に有効であること, cyclooxygenase阻害薬であるindomethacin投与により本疾患患者のカプサイシン咳感受性が低下することを明らかにした. 〔対象と方法〕安定期副鼻腔気管支症候群患者16名を対象とした. 既報の方法によりカプサイシン咳閾値を測定した後に, 対照薬またはseratrodast 80mg/日またはpranlukast hydrate 450mg/日を4週間投与した. 〔結果〕seratrodast投与により, 副鼻腔気管支症候群患者のカプサイシン咳閾値は有意に上昇した. 〔考察〕副鼻腔気管支症候群患者の気道において, thronboxane A_2 は咳受容体感受性と相互作用を持つ. |
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ISSN: | 0287-2137 |