気管支鏡下に切除した気管腫瘍の1例

今回我々は気管支鏡下に切除した気管腫瘍を経験したので報告する. 症例は74歳, 男性, 咳嗽が続いたため精査となった. 胸部単純X線写真上, 気管分岐部より約3cm口側の気管内に2×1.9cmの円形の陰影を認めた. 気管支鏡で声帯から約8cmの気管左側壁から発生する腫瘤を認めた. 腫瘤は表面平滑だがやや不整形を呈していた. 可動性良好なポリープ状腫瘤であった. 手術は局所麻酔下に気管支鏡下高周波スネアによる腫瘍切除術を施行した. 腫瘍茎部に高周波スネアをかけ, 長時間凝固を行い切除した. 病理は多型腺腫であった. 術後3ヵ月の気管支鏡検査では再発の徴候は認められず, 経過良好である....

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Hauptverfasser: 原田智紀, 大森一光, 北村一雄, 並木義夫, 村松高, 長坂不二夫, 羽賀直樹, 古市基彦, 根岸七雄, 瀬在幸安
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回我々は気管支鏡下に切除した気管腫瘍を経験したので報告する. 症例は74歳, 男性, 咳嗽が続いたため精査となった. 胸部単純X線写真上, 気管分岐部より約3cm口側の気管内に2×1.9cmの円形の陰影を認めた. 気管支鏡で声帯から約8cmの気管左側壁から発生する腫瘤を認めた. 腫瘤は表面平滑だがやや不整形を呈していた. 可動性良好なポリープ状腫瘤であった. 手術は局所麻酔下に気管支鏡下高周波スネアによる腫瘍切除術を施行した. 腫瘍茎部に高周波スネアをかけ, 長時間凝固を行い切除した. 病理は多型腺腫であった. 術後3ヵ月の気管支鏡検査では再発の徴候は認められず, 経過良好である.
ISSN:0287-2137