肺抗酸菌症診断における気管支鏡検査の検討
呼吸器感染症診断において気管支鏡検査は有用とされている. 今回, 肺抗酸菌症診断における気管支鏡検査の有用性や問題点を検討した. 1998年1月から1999年10月末までに, 当院で肺抗酸菌症診断目的で施行された気管支鏡症例は32例であった. 内訳は(1)客痰検査陰性で, 画像所見等臨床的に肺結核が凝われた症例19例, (2)前医で喀痰塗沫または培養陽性で紹介されるも当院では喀痰採取困難等のため, 十分な検体を得るために施行した症例9例, (3)喉頭・気管・気管支結核が疑われた症例4例であった. (1)気管支洗浄液からPCR法等で肺抗酸菌症の確定診断がなされたのは10例(52.6%)で, 他の...
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Format: | Tagungsbericht |
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Zusammenfassung: | 呼吸器感染症診断において気管支鏡検査は有用とされている. 今回, 肺抗酸菌症診断における気管支鏡検査の有用性や問題点を検討した. 1998年1月から1999年10月末までに, 当院で肺抗酸菌症診断目的で施行された気管支鏡症例は32例であった. 内訳は(1)客痰検査陰性で, 画像所見等臨床的に肺結核が凝われた症例19例, (2)前医で喀痰塗沫または培養陽性で紹介されるも当院では喀痰採取困難等のため, 十分な検体を得るために施行した症例9例, (3)喉頭・気管・気管支結核が疑われた症例4例であった. (1)気管支洗浄液からPCR法等で肺抗酸菌症の確定診断がなされたのは10例(52.6%)で, 他の9例は画像所見等の臨床診断から治療を開始した. (2)気管支洗浄液から確定診断されたのは8例(88.9%)であった. (3)4例全例で喉頭・気管・気管支結核の診断がなされた. 肺抗酸菌症診断において気管支鏡検査は有用であるも, より診断率向上のための改善が必要と考えられた. |
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ISSN: | 0287-2137 |