光線力学的療法(Photodynamic Therapy;PDT)の将来展望

PDTは腫瘍集積性が高く, 光感受性の高い薬剤とレーザーによる光化学反応によって腫瘍組織を死滅させる治療法であり, 薬剤とレーザーの両者が併用されて初めてその効果が現れる. 我々は, 十数年にわたり, PDT用レーザーとしてのエキシマダイレーザーの開発に携わってきた. 低侵襲な治療法であるPDTの利点を活かすには, 薬剤, 診断装置, 治療効果モニタ, レーザーの総合的な, 診断, 治療法を含めた開発が必要である. さらに現在承認されている早期癌に加えて進行した癌や深部の癌に対して効果的に治療する方法が求められている. 我々は次世代PDTとして, 腫瘍マーカー等による早期発見, そして画像診断...

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Hauptverfasser: 宮木末雄, 竹山周良, 袴田欣也
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:PDTは腫瘍集積性が高く, 光感受性の高い薬剤とレーザーによる光化学反応によって腫瘍組織を死滅させる治療法であり, 薬剤とレーザーの両者が併用されて初めてその効果が現れる. 我々は, 十数年にわたり, PDT用レーザーとしてのエキシマダイレーザーの開発に携わってきた. 低侵襲な治療法であるPDTの利点を活かすには, 薬剤, 診断装置, 治療効果モニタ, レーザーの総合的な, 診断, 治療法を含めた開発が必要である. さらに現在承認されている早期癌に加えて進行した癌や深部の癌に対して効果的に治療する方法が求められている. 我々は次世代PDTとして, 腫瘍マーカー等による早期発見, そして画像診断による癌部位の特定にPETやMRI, 開発中の光CTを, そして最適光照射法の確立を目指している.
ISSN:0287-2137