当院における血痰, 喀血の検討

血痰を主訴に来院した患者中, 問診, 視診上血痰と診断された例は54%で胸部異常陰影37%, 気管支鏡施行57%, 血痰患者の疾患分布は肺癌4%, 肺炎13%, 気管支炎10%, 肺結核8%, 気管支拡張症8%, 不明34%, 肺癌症例は60歳以上の症例に多かった. 多量喀血症例は肺結核31%, 気管支拡張症28%, 肺腫瘍17%に多かった. 治療は動脈塞栓術69%, 止血剤のみ13%, 挿管4%, 手術8%で動脈塞栓術予定の75%に遂行され, 頓挫的止血が81%, 出血減少例も含めた有効率は92%で非常に有効な手段であった. 喀血死亡例は18%で悪性肺腫瘍, 特に扁平上皮癌に多く見られた....

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Hauptverfasser: 松浦圭文, 天田いずみ, 山中聖子, 太田隆, 遠藤千顕, 吉田浩幸, 須田秀一
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:血痰を主訴に来院した患者中, 問診, 視診上血痰と診断された例は54%で胸部異常陰影37%, 気管支鏡施行57%, 血痰患者の疾患分布は肺癌4%, 肺炎13%, 気管支炎10%, 肺結核8%, 気管支拡張症8%, 不明34%, 肺癌症例は60歳以上の症例に多かった. 多量喀血症例は肺結核31%, 気管支拡張症28%, 肺腫瘍17%に多かった. 治療は動脈塞栓術69%, 止血剤のみ13%, 挿管4%, 手術8%で動脈塞栓術予定の75%に遂行され, 頓挫的止血が81%, 出血減少例も含めた有効率は92%で非常に有効な手段であった. 喀血死亡例は18%で悪性肺腫瘍, 特に扁平上皮癌に多く見られた.
ISSN:0287-2137