興味ある画像所見を示した肺Atypical Carcinoidの1切除例

症例は34歳, 男性. 5年前に右肺野腫瘤陰影を指摘されたが放置していた. 1999年3月, 健康診断にて胸部異常陰影を再度指摘され, 4月26日に当院を紹介受診した. 胸部CTでは, 右B^6 a, B^6 bを主座に径約4cmの気管支腔に沿って拡がる樹枝状の腫瘤を認めた. TBBの結果Atypical carcinoidと診断されたため, 6月10日に右下葉切除R2a郭清を施行した. 摘出標本の病理組織所見では, B^6 内腔より出現した腫瘍が著しいendobronchial growthを示していることが確認された. 一般に肺carcinoidは気管支内腔への発育傾向を示すが腫瘍の大部分...

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Hauptverfasser: 伊藤宏之, 中山治彦, 藤田敦, 池原瑞樹, 田中学, 尾下文浩, 山田耕三, 野村郁男, 野田和正, 亀田陽一, 密田亜希
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は34歳, 男性. 5年前に右肺野腫瘤陰影を指摘されたが放置していた. 1999年3月, 健康診断にて胸部異常陰影を再度指摘され, 4月26日に当院を紹介受診した. 胸部CTでは, 右B^6 a, B^6 bを主座に径約4cmの気管支腔に沿って拡がる樹枝状の腫瘤を認めた. TBBの結果Atypical carcinoidと診断されたため, 6月10日に右下葉切除R2a郭清を施行した. 摘出標本の病理組織所見では, B^6 内腔より出現した腫瘍が著しいendobronchial growthを示していることが確認された. 一般に肺carcinoidは気管支内腔への発育傾向を示すが腫瘍の大部分がendobronchial growthにより樹枝状の形態をとり, しかも5年の経過が追える例は稀であると考え, 今回症例を呈示する.
ISSN:0287-2137