Necrotizing Sarcoid Granulomatosis(NSG)の1例

症例は45歳, 男性. 39歳時発症の精神分裂病合併. 健診にて胸部レ線上, 多発結節影指摘される. 近医に入院, VATS施行し, NSG疑の組織診断. 精査希望目的で当科へ. 血清ACEは正常, ブドウ膜炎は認めず. BALではリンパ球22.4%, OKT4/8 0.92であった. VATS標本の組織学的検討では壊死を伴ったサルコイド様肉芽腫と血管炎の所見を認め, NSGと診断. PSL40mgの投与を開始, 多発結節影の縮小・消失傾向を認めるも, 精神分裂病の症状悪化し精神科医の指示により止む無く帰郷させた. 郷里の病院でPSLの減量を計りつつ, NSGの治療継続. PSL投与終了中止後...

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Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 高橋宏, 鈴木周雄, 吉池保博, 小倉高志, 綿貫祐司, 庄司晃, 西山晴美, 工藤誠, 西平隆一, 山川泰, 小田切繁樹, 伊藤隆明
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は45歳, 男性. 39歳時発症の精神分裂病合併. 健診にて胸部レ線上, 多発結節影指摘される. 近医に入院, VATS施行し, NSG疑の組織診断. 精査希望目的で当科へ. 血清ACEは正常, ブドウ膜炎は認めず. BALではリンパ球22.4%, OKT4/8 0.92であった. VATS標本の組織学的検討では壊死を伴ったサルコイド様肉芽腫と血管炎の所見を認め, NSGと診断. PSL40mgの投与を開始, 多発結節影の縮小・消失傾向を認めるも, 精神分裂病の症状悪化し精神科医の指示により止む無く帰郷させた. 郷里の病院でPSLの減量を計りつつ, NSGの治療継続. PSL投与終了中止後も経過良好で再発せず.
ISSN:0287-2137