末梢型小型肺腺癌の CT 画像所見と確定診断に至る経緯の検討
末梢型小型肺腺癌のCT画像の特徴と, 発見から確定診断に至る経緯について検討した。1995年より, 当院にて手術が施行された長径15mm以下の肺癌14例を対象とした。男性4例, 女性10例, 平均年齢58歳。10例は検診発見(うち5例はCT検診), 3例が他疾患経過観察中, 1例が咳嗽精査中であった。2例は経気管支肺生検, 2例はCTガイド下肺生検で診断されたが, 10例は胸腔鏡下肺生検等の侵襲的検査を必要とした。診断までに要した期間は4.4ヵ月(1 20ヵ月)であった。全例I期腺癌で, 治癒切除が行われ, 平均腫瘍径は12.4mmであった。病理学的には野口分類のtype Aが4例, Bが3例...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1999/09/25, Vol.21(6), pp.381-386 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 末梢型小型肺腺癌のCT画像の特徴と, 発見から確定診断に至る経緯について検討した。1995年より, 当院にて手術が施行された長径15mm以下の肺癌14例を対象とした。男性4例, 女性10例, 平均年齢58歳。10例は検診発見(うち5例はCT検診), 3例が他疾患経過観察中, 1例が咳嗽精査中であった。2例は経気管支肺生検, 2例はCTガイド下肺生検で診断されたが, 10例は胸腔鏡下肺生検等の侵襲的検査を必要とした。診断までに要した期間は4.4ヵ月(1 20ヵ月)であった。全例I期腺癌で, 治癒切除が行われ, 平均腫瘍径は12.4mmであった。病理学的には野口分類のtype Aが4例, Bが3例, Cが5例, Dが1例, Fが1例であった。CT画像上, 血管の関与が肺腺癌共通の特徴と思われ, 非癌性病変との鑑別の一助となることが示唆された。今後, 更なる症例の集積が必要と考えられる。 |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.21.6_381 |