固形シリコンを用いた気管支充填術が奏効した難治性気胸の3例

我々は, 手術困難と考えられた難治性気胸に対し, 固形シリコンを用いた気管支充填術を行ない, 本法が奏効した3例を経験したので報告する. 【症例1】69歳, 男性, 右気胸. 胸腔ドレナージを施行するも, air leak著明のため肺の拡張得られず. 高度の肺気腫のため手術困難と判断した. rt.B^9 , B^10 を固形シリコンを用いて気管支充填術を施行. air leakほぼ消失し, 胸膜癒着術を追加することにより肺の拡張が得られ抜管, 気胸は治癒した. 【症例2】80歳, 男性, 右気胸. 肺気腫あり. 心肺停止状態で救急受診. 蘇生後, 調節呼吸下に胸腔ドレナージ施行するも肺の拡張得...

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Veröffentlicht in:気管支学 1999, Vol.21 (3), p.87-87
Hauptverfasser: 堀内武志, 矢野隆介, 松尾圭祐, 荒木雅史, 渡辺洋一, 平木俊吉, 大森雅一, 渡辺一彦, 米井敏郎, 佐藤利雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は, 手術困難と考えられた難治性気胸に対し, 固形シリコンを用いた気管支充填術を行ない, 本法が奏効した3例を経験したので報告する. 【症例1】69歳, 男性, 右気胸. 胸腔ドレナージを施行するも, air leak著明のため肺の拡張得られず. 高度の肺気腫のため手術困難と判断した. rt.B^9 , B^10 を固形シリコンを用いて気管支充填術を施行. air leakほぼ消失し, 胸膜癒着術を追加することにより肺の拡張が得られ抜管, 気胸は治癒した. 【症例2】80歳, 男性, 右気胸. 肺気腫あり. 心肺停止状態で救急受診. 蘇生後, 調節呼吸下に胸腔ドレナージ施行するも肺の拡張得られず. rt.B^1 , B^2 , B^3 を固形シリコンにて気管支充填術施行. air leak完全に消失. 胸膜癒着術を追加し気胸は治癒した. 【症例3】63歳, 男性, 右気胸. 肺気腫, 気管支喘息あり. 胸腔ドレナージを施行するも肺の拡張得られず, rt.B^1 , B^2 を固形シリコンにて気管支充填術施行. air leakほぼ消失し, 胸膜癒着術を追加し, 気胸は治癒した.
ISSN:0287-2137