中枢気道に発育した肺癌症例の検討
【目的】区域気管支~葉気管支より発生し, 気管ないし気管分岐部に発育した肺癌症例の病態, 臨時経過を検討し, 治療法の選択, 施行時期等について検討する. 【症例と経過】症例は13例, 平成5年以後に当科にて加療された肺癌患者で, 全例男性, 8例が扁平上皮癌, 5例が小細胞癌であった. 臨床病期はIIIB期8例, IV期5例で, 右上葉発生と考えられた症例が, 10例, 右主気管支1例, 左下葉発生1例, 気管発生1例であった. 気道狭窄症状のために気管内挿管を要した症例が1例で, この症例を含めて2例は, 放射線照射を初めに施行した. 主治療として化学療法(全身)を施行したのが6例, 化学...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1999, Vol.21 (3), p.46-46 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】区域気管支~葉気管支より発生し, 気管ないし気管分岐部に発育した肺癌症例の病態, 臨時経過を検討し, 治療法の選択, 施行時期等について検討する. 【症例と経過】症例は13例, 平成5年以後に当科にて加療された肺癌患者で, 全例男性, 8例が扁平上皮癌, 5例が小細胞癌であった. 臨床病期はIIIB期8例, IV期5例で, 右上葉発生と考えられた症例が, 10例, 右主気管支1例, 左下葉発生1例, 気管発生1例であった. 気道狭窄症状のために気管内挿管を要した症例が1例で, この症例を含めて2例は, 放射線照射を初めに施行した. 主治療として化学療法(全身)を施行したのが6例, 化学療法と放射線療法を併用したのが6例, 放射線療法のみが1例であった. 【結果】化学療法の効果は, C.R.~P.D.まで, さまざまであったが, 化学療法がP.D.であったのが3例, 放射線療法がP.D.を示したのが3例であった. 治療に伴う合併症は, 気管支瘻が4例, ARDSが1例であった. 腫瘍増殖に伴う合併症として, SOC症候群3例, 心不全1例, 心のう浸潤2例, 気道出血1例, 脳転移1例であった. 生存期間は, 1週で心不全で死亡した症例が最短で, 1ヵ月から1年2ヵ月, 平均6ヵ月であった. |
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ISSN: | 0287-2137 |