良性, 悪性中枢気道狭窄に対するシリコンステント留置療法
【目的】良性, 悪性疾患による中枢気道狭窄に対するシリコンステント留置療法の有用性について検討した. 【対象】手術以外の治療を行った葉気管支より中枢の気道狭窄症例(良性疾患25例, 悪性疾患110例, 計135例)のうちシリコンステント留置を施行した26例(良性6例, 悪性20例). 男:女, 17例:9例, 年齢12~84歳平均57.8歳. 良性疾患は気道挿管後肉芽狭窄5例, 気管形成術後肉芽狭窄1例. 悪性疾患は肺癌8例, 食道癌6例, 気管癌2例, 大腸癌縦隔リンパ節転移2例, 甲状腺癌および胸腺カルチノイド術後再発各1例. ステントの種類および狭窄長はT-tube3例(平均6cm),...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1999, Vol.21 (3), p.25-25 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】良性, 悪性疾患による中枢気道狭窄に対するシリコンステント留置療法の有用性について検討した. 【対象】手術以外の治療を行った葉気管支より中枢の気道狭窄症例(良性疾患25例, 悪性疾患110例, 計135例)のうちシリコンステント留置を施行した26例(良性6例, 悪性20例). 男:女, 17例:9例, 年齢12~84歳平均57.8歳. 良性疾患は気道挿管後肉芽狭窄5例, 気管形成術後肉芽狭窄1例. 悪性疾患は肺癌8例, 食道癌6例, 気管癌2例, 大腸癌縦隔リンパ節転移2例, 甲状腺癌および胸腺カルチノイド術後再発各1例. ステントの種類および狭窄長はT-tube3例(平均6cm), Dumon14例(平均3.2cm)およびDynamic stent9例(平均6.9cm)であった. 【結果】ステント挿入に伴う重篤な合併症は認めなかったが, Dymamic stentで挿入後一過性にmucostasisを認めた. 全例ともステント留置後自覚症状の改善を認めた. 悪性疾患では原病死するまで狭窄症状を認めず, QOLの改善が得られた. 良性疾患では全例留置後2年以上狭窄症状無く経過し, 悪性疾患の2例と良性疾患の1例で治療後抜去可能となった. 【結論】中枢気道狭窄に対するシリコンステント留置療法は極めて有用な方法である. |
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ISSN: | 0287-2137 |