喀血を来した肺Inflammatory Pseudotumorの1例

症例は64歳, 女性. 主訴は咳嗽・血痰. 喫煙歴は15本/日×24年間, BI=360. 平成8年8月に交通事故で前胸部を打撲. その後に咳嗽・血痰が出現したが放置. 症状が軽快せず, 同年11月に近医を受診し, 右下肺野の異常影を指摘され, 当科紹介となった. 初診時, 腫瘤影は単純写真上24×22mm大であったが, 約1ヵ月で70×50mm大と増大. 入院精査したが悪性の所見は得られず, 腫瘤が縮小傾向を示したため, 経過観察とした. その後も血痰が持続し, 平成9年10月に喀血を来し, 再入院. 入院後も喀血が持続したため, VATSにて肺部分切除を施行. 病理組織学的に腫瘤はIPT,...

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Veröffentlicht in:気管支学 1999, Vol.21 (2), p.124-124
Hauptverfasser: 伊藤英進, 内田卓之, 岸本浩行, 村上敬祥, 國土泰孝, 村岡篤, 立本昭彦, 曽根良幸, 香川茂雄, 津村眞, 鶴野正基, 大南諭史, 塩見勝彦, 中村之信, 多田慎也, 溝渕光一, 影山淳一, 児島完治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は64歳, 女性. 主訴は咳嗽・血痰. 喫煙歴は15本/日×24年間, BI=360. 平成8年8月に交通事故で前胸部を打撲. その後に咳嗽・血痰が出現したが放置. 症状が軽快せず, 同年11月に近医を受診し, 右下肺野の異常影を指摘され, 当科紹介となった. 初診時, 腫瘤影は単純写真上24×22mm大であったが, 約1ヵ月で70×50mm大と増大. 入院精査したが悪性の所見は得られず, 腫瘤が縮小傾向を示したため, 経過観察とした. その後も血痰が持続し, 平成9年10月に喀血を来し, 再入院. 入院後も喀血が持続したため, VATSにて肺部分切除を施行. 病理組織学的に腫瘤はIPT, lymphoplasmacytic typeと診断された. 術後経過は良好であった.
ISSN:0287-2137