喀痰集検発見肺癌症例の検討
平成元年から9年までの肺癌集検喀痰細胞診受診者は69, 972人で, 要精検D判定(悪性腫瘍の疑いがある細胞あり)は77例, E判定(悪性腫瘍細胞あり)は122例で要精検率(D+E)は0.28%であった. このうち精検を受けたのは166例(精検受診率83.42%)で, 最終的に肺癌が107例(発見率10万対152.9), 喉頭癌が9例の計116例の悪性腫瘍が発見された. 病期はI期が53%, 組織型は扁平上皮癌が72%で, 切除率は59%と良好であった. E判定からの肺癌確定は83.7%でD判定からの46.8%に比べ高率であった. しかし, C判定(6ヵ月以内の追加検査)361例のうち, 翌年...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 平成元年から9年までの肺癌集検喀痰細胞診受診者は69, 972人で, 要精検D判定(悪性腫瘍の疑いがある細胞あり)は77例, E判定(悪性腫瘍細胞あり)は122例で要精検率(D+E)は0.28%であった. このうち精検を受けたのは166例(精検受診率83.42%)で, 最終的に肺癌が107例(発見率10万対152.9), 喉頭癌が9例の計116例の悪性腫瘍が発見された. 病期はI期が53%, 組織型は扁平上皮癌が72%で, 切除率は59%と良好であった. E判定からの肺癌確定は83.7%でD判定からの46.8%に比べ高率であった. しかし, C判定(6ヵ月以内の追加検査)361例のうち, 翌年度以降に26例が要精検(DまたはE)となっており, 肺癌症例も15例でており, 喀痰集検の要精検判定の困難さが認められた. |
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ISSN: | 0287-2137 |