呼吸器疾患に対するIVR症例の検討
1988年から1997年までに当院にて呼吸器疾患に対して経験したIVR症例は42名, のべ54例であった. 内訳は喀血に対する気管支動脈塞栓術(TAE)が22名, のべ31例と最多で, 肺癌に対するTAE, BAI6例, 膿胸, 血胸に対するドレナージ6例, 肺腫瘍, 縦隔腫瘍に対する生検, または術前マーキング9例, 肺血栓塞栓症に対するカテーテルによる血栓吸引1例, 下大静脈フィルター1例等であった. 喀血に対しTAEを行った症例の基礎疾患としては, 気管支拡張症6例, 陳旧性肺結核5例, 慢性気管支炎3例, 肺炎2例, 肺気腫2例, 膿気胸1例, 転移性肺癌1例, 不明2例であった. 1...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 1988年から1997年までに当院にて呼吸器疾患に対して経験したIVR症例は42名, のべ54例であった. 内訳は喀血に対する気管支動脈塞栓術(TAE)が22名, のべ31例と最多で, 肺癌に対するTAE, BAI6例, 膿胸, 血胸に対するドレナージ6例, 肺腫瘍, 縦隔腫瘍に対する生検, または術前マーキング9例, 肺血栓塞栓症に対するカテーテルによる血栓吸引1例, 下大静脈フィルター1例等であった. 喀血に対しTAEを行った症例の基礎疾患としては, 気管支拡張症6例, 陳旧性肺結核5例, 慢性気管支炎3例, 肺炎2例, 肺気腫2例, 膿気胸1例, 転移性肺癌1例, 不明2例であった. 1ヵ月の短期的止血効果は74.2%, 1年間の長期的止血効果は71.0%であった. 1年間に3回以上のTAEを施行した症例は2例あり, いずれも肺切除後の症例であった. 喀血を繰り返したため, 最終的に肺切除を施行した症例が1例あった. |
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ISSN: | 0287-2137 |