癌漫潤と放射線治療により左主気管支壁の破壊と同部位に交通する縦隔内空洞形成をきたした食道癌の1症例
症例は57歳, 男性, 食道癌. 1995年11月前医にて食道摘出術および放射線治療を受けた. 1997年3月肺転移を疑われ当院へ紹介された. 気管支鏡を実施したところ左主気管支は食道癌の再発, 浸潤によりスリット状に閉塞していた. YAGレーザーによる腫瘍の焼灼後, 1997年5月15日Dumon tubeを左主気管支に留置した. しかし2ヵ月後Dumon tubeの遠位端で腫瘍増大し再閉塞をきたした. 同部位に対し放射線治療を試みたところ有効であったが, 腫瘍の縮小に伴い気管支壁の破壊と同部位に交通する縦隔内空洞形成をきたした. 全身状態不良であったがCTによるvirtual bronch...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1998, Vol.20 (6), p.531-531 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は57歳, 男性, 食道癌. 1995年11月前医にて食道摘出術および放射線治療を受けた. 1997年3月肺転移を疑われ当院へ紹介された. 気管支鏡を実施したところ左主気管支は食道癌の再発, 浸潤によりスリット状に閉塞していた. YAGレーザーによる腫瘍の焼灼後, 1997年5月15日Dumon tubeを左主気管支に留置した. しかし2ヵ月後Dumon tubeの遠位端で腫瘍増大し再閉塞をきたした. 同部位に対し放射線治療を試みたところ有効であったが, 腫瘍の縮小に伴い気管支壁の破壊と同部位に交通する縦隔内空洞形成をきたした. 全身状態不良であったがCTによるvirtual bronchoscopyにて空洞内部の観察や, 空洞とDumon tube, 末梢気管支との関係の把握が可能であった. また本症例では剖検が得られており病理所見も報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 |