ユニベントチューブによる左主気管支ブロックが有用であった喀血の 2 例
症例1は75歳, 男性で保存的処置では喀血のコントロールが困難となり, 喀血の頻度が増加し, 窒息が危惧された。症例2は61歳, 男性で1回の喀血量が200mlと多く, 保存的処置では止血できず大量出血が危惧された。症例1, 2共にユニベントチューブを用いて窒息を回避し, 安全に気管支動脈塞栓術にて完全止血を得ることができた。合併症として無気肺が認められたが, 胸部理学療法にて速やかに改善した。出血は結核後遺症に由来すると考えられた。ユニベントチューブは窒息および健側肺への血液の吸引を防止し, 侵襲的止血処置を安全に行うために有用であると考えられる。...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 気管支学 1998/09/25, Vol.20(6), pp.481-483 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 症例1は75歳, 男性で保存的処置では喀血のコントロールが困難となり, 喀血の頻度が増加し, 窒息が危惧された。症例2は61歳, 男性で1回の喀血量が200mlと多く, 保存的処置では止血できず大量出血が危惧された。症例1, 2共にユニベントチューブを用いて窒息を回避し, 安全に気管支動脈塞栓術にて完全止血を得ることができた。合併症として無気肺が認められたが, 胸部理学療法にて速やかに改善した。出血は結核後遺症に由来すると考えられた。ユニベントチューブは窒息および健側肺への血液の吸引を防止し, 侵襲的止血処置を安全に行うために有用であると考えられる。 |
---|---|
ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.20.6_481 |