Endobronchial Ultrasound(気管支超音波)の臨床応用について

〔目的〕肺癌の病期診断において, 特に中枢側の腫瘍や, 縦隔リンパ節の評価の場合, 従来の検査法には限界がある. 気管支鏡で観察しうるのは, 気管支内腔の表面に限られているし, CTやMRIでは, 正確な診断は困難である. そこで我々は, 最近有用性が明らかにされてきたEndobronchial Ultrasound(気管支超音波)を用いて, 縦隔リンパ節, 中枢側腫瘍と周囲気管支の関係, 血管への浸潤の有無の検索を試みた. 〔対象〕肺癌患者で, 中枢側に何らかの症例. 〔方法と結果〕Olympus社製, UM-3RのProbeに脱気水を満たしたBalloon catheter sheethを...

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Hauptverfasser: 白川妙子, 野村眞欣, 浜本淳二, 瀬戸真由美, 塘岡岳司, 前田淳子, 本田泉, 福島一雄, 直江弘昭, Heinrich D. Becker
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕肺癌の病期診断において, 特に中枢側の腫瘍や, 縦隔リンパ節の評価の場合, 従来の検査法には限界がある. 気管支鏡で観察しうるのは, 気管支内腔の表面に限られているし, CTやMRIでは, 正確な診断は困難である. そこで我々は, 最近有用性が明らかにされてきたEndobronchial Ultrasound(気管支超音波)を用いて, 縦隔リンパ節, 中枢側腫瘍と周囲気管支の関係, 血管への浸潤の有無の検索を試みた. 〔対象〕肺癌患者で, 中枢側に何らかの症例. 〔方法と結果〕Olympus社製, UM-3RのProbeに脱気水を満たしたBalloon catheter sheethを装着し, 気管支壁に密着させることによって360度の視野が得られ, 深さ5cmまでの観察が可能であった. 〔考察〕気管支超音波は肺癌の病期診断において有用である. 本検査法の概要と今後の展望についても解説を試みる.
ISSN:0287-2137