肺門部早期肺癌に対する Brachytherapy の治療成績(気管・気管支領域における Brachytherapy の進歩)(第 20 回日本気管支学会総会)

肺門部早期肺癌に対するBrachytherapyの治療成績を検討した。装置としてニュークレトロン社製マイクロセレクトロンHDR, 線源にイリジウム192を使用した。線量評価点を線源中心から区域支レベルで5mm, 葉支レベルで7mmにし, 1回線量を6Gyおよび8Gyに設定した。照射スケジュールは週1回で計6回の照射を行った。結果は1994年12月から1997年6月までに計11例の患者にBrachytherapyを施行した。年齢中央値は74歳, 全例男性, 組織型は全例扁平上皮癌であった。HDRの適用理由は手術拒否が3例, 心肺機能低下による手術不能が7例, 肺多発癌が1例であった。治療成績は6...

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Veröffentlicht in:気管支学 1997/12/25, Vol.19(8), pp.644-646
Hauptverfasser: 新田, 隆, 飯岡, 壮吾, 瀧藤, 伸英, 武田, 晃司, 吉村, 成央, 根来, 俊一, 田中, 正博, 池田, 裕子, 楠, 洋子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:肺門部早期肺癌に対するBrachytherapyの治療成績を検討した。装置としてニュークレトロン社製マイクロセレクトロンHDR, 線源にイリジウム192を使用した。線量評価点を線源中心から区域支レベルで5mm, 葉支レベルで7mmにし, 1回線量を6Gyおよび8Gyに設定した。照射スケジュールは週1回で計6回の照射を行った。結果は1994年12月から1997年6月までに計11例の患者にBrachytherapyを施行した。年齢中央値は74歳, 全例男性, 組織型は全例扁平上皮癌であった。HDRの適用理由は手術拒否が3例, 心肺機能低下による手術不能が7例, 肺多発癌が1例であった。治療成績は6Gy×6回を施行した7例中, 6例(86%)にCRを得た。内4例に再発を認めた。6Gyでの副作用は軽度の咳嗽のみであった。8Gy×6回を施行した4例中, 全例にCRを得た。再発は認められていない。8Gyでの副作用は血痰1例, 喀血1例に認められ, いずれも照射中の線源が気管支粘膜に近接していた例であった。以上より6Gyでは再発が多く, 線量不足と考えられた。8Gyでは線源の偏在接触の例に合併症を認め, 線源誘導カテーテルの気道内腔中心部への固定が必要と考えられた。至適線量を確立する目的で現在8Gyを中心とした臨床試験が進行中である。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.19.8_644