じん肺症例のX線所見変化に対する気管支鏡検査の有用性

目的:じん肺症例は, X線所見が多彩で新しい病変を早期に発見することが困難である. 今回, 我々は比較的早期に陰影変化を確認し気管支鏡検査を施行しえた症例に対して, そのX線所見, 診断について検討を行った. 対象:1997年5月までに経験した, じん肺症例に対する気管支鏡検査にて, TBLB等にて確定診断を得た18例について検討を行った. その内訳は結節状影12例, 粒状影の増加, 浸潤影の増強が4例, 中葉の無気肺2例であった. 結果:結節状影12例(肺癌7例, 肺結核4例, 炎症性偽腫瘍1例), 粒状影4例(粟粒結核3例, 肺胞上皮癌1例), 中葉の無気肺2例(気管支放線菌症1例, 肺結...

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Hauptverfasser: 平田範夫, 増田満, 永井寛之, 那須勝
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:じん肺症例は, X線所見が多彩で新しい病変を早期に発見することが困難である. 今回, 我々は比較的早期に陰影変化を確認し気管支鏡検査を施行しえた症例に対して, そのX線所見, 診断について検討を行った. 対象:1997年5月までに経験した, じん肺症例に対する気管支鏡検査にて, TBLB等にて確定診断を得た18例について検討を行った. その内訳は結節状影12例, 粒状影の増加, 浸潤影の増強が4例, 中葉の無気肺2例であった. 結果:結節状影12例(肺癌7例, 肺結核4例, 炎症性偽腫瘍1例), 粒状影4例(粟粒結核3例, 肺胞上皮癌1例), 中葉の無気肺2例(気管支放線菌症1例, 肺結核1例). 考察:じん肺症例の陰影変化に対して気管支鏡検査を行うことにより, じん肺に好発する合併症を早期に診断することができた.
ISSN:0287-2137