診断と治療に苦慮した気管支内異物の1例

症例は47歳の女性. 9ヵ月前より咳嗽が続き, 数回血痰も出現していた. 最近も血痰が出たため当院を受診した. 発熱はなく, 炎症反応は軽度で, 胸部X線では右肺底区の肺炎像であった. 胸部CTで右中間幹に腫瘤影を認めたため気管支鏡検査を行った. 右中間幹は肉芽様腫瘤で狭窄し, 腫瘤の一部より金属性の異物を認めた. 治療は気管支鏡下に鉗子による摘出を試みたが, 肉芽は硬く易出血性であったため, 硬性鏡下にYAGレーザーで焼灼しつつ摘出した. 異物はハトメで, 誤嚥歴はなかった....

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 宮口麗子, 瀧藤伸英, 吉村成央, 新田隆, 武田晃司, 寺川和彦, 根来俊一, 大森謙一, 貴志彰宏, 山本良二, 多田弘人, 飯岡壮吾
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は47歳の女性. 9ヵ月前より咳嗽が続き, 数回血痰も出現していた. 最近も血痰が出たため当院を受診した. 発熱はなく, 炎症反応は軽度で, 胸部X線では右肺底区の肺炎像であった. 胸部CTで右中間幹に腫瘤影を認めたため気管支鏡検査を行った. 右中間幹は肉芽様腫瘤で狭窄し, 腫瘤の一部より金属性の異物を認めた. 治療は気管支鏡下に鉗子による摘出を試みたが, 肉芽は硬く易出血性であったため, 硬性鏡下にYAGレーザーで焼灼しつつ摘出した. 異物はハトメで, 誤嚥歴はなかった.
ISSN:0287-2137