気管支動脈塞栓時の大動脈内一部遺残コイルを抜去した 1 例
症例は75歳, 男性。既往歴として20歳時結核性胸膜炎。陳旧性肺結核, 慢性呼吸不全にて外来通院中, 喀血を来たし入院。気管支動脈造影にて左右気管支動脈の異常な血管増生, 気管支動脈-肺動脈シャントを認めた。また左肋間動脈にも異常な血管増生がみられ, これら3血管に対しプラチナコイルを用い超選択的気管支動脈塞栓術を施行した。左気管支動脈塞栓術中, ガイディングカテーテル及びプラチナコイル挿入用のインフュージョンカテーテルが気管支動脈入口部よりはずれ, コイル尾部が気管支動脈より下行大動脈内に浮遊した。大動脈内への落ち込み, 他血管への塞栓が危惧された為, バスケットカテーテルを用いコイル尾部を...
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Veröffentlicht in: | 気管支学 1997/09/25, Vol.19(6), pp.481-484 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 症例は75歳, 男性。既往歴として20歳時結核性胸膜炎。陳旧性肺結核, 慢性呼吸不全にて外来通院中, 喀血を来たし入院。気管支動脈造影にて左右気管支動脈の異常な血管増生, 気管支動脈-肺動脈シャントを認めた。また左肋間動脈にも異常な血管増生がみられ, これら3血管に対しプラチナコイルを用い超選択的気管支動脈塞栓術を施行した。左気管支動脈塞栓術中, ガイディングカテーテル及びプラチナコイル挿入用のインフュージョンカテーテルが気管支動脈入口部よりはずれ, コイル尾部が気管支動脈より下行大動脈内に浮遊した。大動脈内への落ち込み, 他血管への塞栓が危惧された為, バスケットカテーテルを用いコイル尾部を把持しこれを抜去した。現在術後約9ヵ月経過し喀血の再発なく外来通院中である。 |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.19.6_481 |