左全無気肺を呈した肺腺癌に対し, マイクロウェーブによる気管支内腫瘍凝固術が奏功した1例

症例は54歳の男性. 平成8年6月, 胸部X線上異常影を指摘され当科受診となった. 精査の結果, 左S^6 原発の肺腺癌(T2N2M0 Stage IIIA)と診断し, 化学療法と放射線療法の併用治療を行い, PRの効果を得た. しかし12月に入り左主気管支にポリープ突出を認め, 平成9年1月に入りポリープは更に進行し, 気管分岐部直前まで達し, 左全無気肺を呈した. このためマイクロウェーブによる気管支内腫瘍凝固術を行い, 左上葉の開通を認めた. 癌性気道狭窄やステント挿入前気道確保等の, 気管支内腫瘍凝固にマイクロウェーブは有効な手段と考えられる....

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Veröffentlicht in:気管支学 1997, Vol.19 (3), p.268-268
Hauptverfasser: 白山宏人, 大山眞一郎, 高倉俊二, 石川資章, 谷口万紀子, 長谷川吉則, 坂東憲司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は54歳の男性. 平成8年6月, 胸部X線上異常影を指摘され当科受診となった. 精査の結果, 左S^6 原発の肺腺癌(T2N2M0 Stage IIIA)と診断し, 化学療法と放射線療法の併用治療を行い, PRの効果を得た. しかし12月に入り左主気管支にポリープ突出を認め, 平成9年1月に入りポリープは更に進行し, 気管分岐部直前まで達し, 左全無気肺を呈した. このためマイクロウェーブによる気管支内腫瘍凝固術を行い, 左上葉の開通を認めた. 癌性気道狭窄やステント挿入前気道確保等の, 気管支内腫瘍凝固にマイクロウェーブは有効な手段と考えられる.
ISSN:0287-2137