大量喀血を生じた肺内型気管支原性嚢胞の1切除例

症例は27歳, 男性. 平成5年10月9日, 喀血(コップ2分の1杯)と胸痛にて発症. 胸部X線上, 右下肺野に10×6cm大の腫瘤陰影を認めた. CTでは右S^6 に不整な鏡面像と空胞を有する7×5cm大の楕円形腫瘤陰影を認め, 空洞壁は比較的薄く, 内部陰影は中等度のdensityで均一であった. 同年12月1日, 出血性肺空洞性病変の診断にて右下葉切除術を施行した. 病変部はS^6 からS^8 を占拠する8×8×5cm大の嚢胞であり, 内部は凝血塊で充満され, 気管支B^8 aと交通していた. 病理組織学的検査にて線毛円柱上皮, 軟骨, 平滑筋, 気管支腺を認め, 肺内型気管支原性嚢胞と...

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Hauptverfasser: 横須賀忠, 門山周文, 小林淳晃, 長谷島伸親, 竹澤信治, 大和邦雄
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:症例は27歳, 男性. 平成5年10月9日, 喀血(コップ2分の1杯)と胸痛にて発症. 胸部X線上, 右下肺野に10×6cm大の腫瘤陰影を認めた. CTでは右S^6 に不整な鏡面像と空胞を有する7×5cm大の楕円形腫瘤陰影を認め, 空洞壁は比較的薄く, 内部陰影は中等度のdensityで均一であった. 同年12月1日, 出血性肺空洞性病変の診断にて右下葉切除術を施行した. 病変部はS^6 からS^8 を占拠する8×8×5cm大の嚢胞であり, 内部は凝血塊で充満され, 気管支B^8 aと交通していた. 病理組織学的検査にて線毛円柱上皮, 軟骨, 平滑筋, 気管支腺を認め, 肺内型気管支原性嚢胞と診断された. 本疾患は縦隔型と比較し症状を有することが多く, 早期外科的切除が必要であると考えられた.
ISSN:0287-2137