マイクロコイルを用いた気管支動脈塞栓術

喀血患者6例に対して, トルネードTM血管塞栓マイクロコイルを用いて気管支動脈塞栓術を施行した. 喀血の原因疾患は結核, 非定型抗酸菌症, 気管支拡張症である. 2例はGelfoam細片, 絹糸細片を併用し, 4例はマイクロコイルのみで塞栓した. 使用したカテーテルはMicroFerret-18のcoaxial catheter systemである. カテーテル先端は2.3F, 手元は3Fで, 容易に脊髄枝を越え, A-P shunt, 濃染像等の異常が認められる部位までの挿入が可能であった. いずれの症例も塞栓効果は良好であった. Gelfoam細片, 絹糸細片を併用した2例では術後一過性の...

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Hauptverfasser: 瀧康紀, 河合章, 高橋正光, 並木雅彦, 柿崎徹, 堀米寛
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:喀血患者6例に対して, トルネードTM血管塞栓マイクロコイルを用いて気管支動脈塞栓術を施行した. 喀血の原因疾患は結核, 非定型抗酸菌症, 気管支拡張症である. 2例はGelfoam細片, 絹糸細片を併用し, 4例はマイクロコイルのみで塞栓した. 使用したカテーテルはMicroFerret-18のcoaxial catheter systemである. カテーテル先端は2.3F, 手元は3Fで, 容易に脊髄枝を越え, A-P shunt, 濃染像等の異常が認められる部位までの挿入が可能であった. いずれの症例も塞栓効果は良好であった. Gelfoam細片, 絹糸細片を併用した2例では術後一過性の胸痛, 胸部違和感を認めたが, コイルのみの症例では合併症を認めなかった. 同方法ではAdamkiewics動脈が認められた場合でも塞栓可能であり, より末梢を塞栓するためcollateralsが形成されにくいと思われる. また, 手技も比較的容易でマイクロカテーテル, マイクロコイルの併用によってより安全に確実に塞栓術を施行できると考えられた.
ISSN:0287-2137