下行大動脈内遺残コイルを抜去した1例

症例は75歳, 男性. コップ半分の喀血を来たし当科入院. 気管支動脈塞栓術(BAE)施行中, 6.5Fミカエルソンカテーテルが気管支動脈起始部よりはずれ, コイルの一端が下行大動脈内に浮遊してしまった. これをバスケット鉗子にて把持しシースより除去した. 当科では平成元年4月より約7年間で64症例116回のBAEを種々の形態のコイルを用い施行している. 最近使用しているトルネード型コイルは数本のコイル数で塞栓可能であるが, コイル1本の全長は長く, このような合併症を防ぐにはこの点に留意し, 塞栓の際に気管支動脈起始部より充分な距離をとり, その距離に適した長さのコイルを選択することが必要で...

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Hauptverfasser: 湯浅章平, 西内正樹, 小野完二, 入江利明, 中島秀嗣
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は75歳, 男性. コップ半分の喀血を来たし当科入院. 気管支動脈塞栓術(BAE)施行中, 6.5Fミカエルソンカテーテルが気管支動脈起始部よりはずれ, コイルの一端が下行大動脈内に浮遊してしまった. これをバスケット鉗子にて把持しシースより除去した. 当科では平成元年4月より約7年間で64症例116回のBAEを種々の形態のコイルを用い施行している. 最近使用しているトルネード型コイルは数本のコイル数で塞栓可能であるが, コイル1本の全長は長く, このような合併症を防ぐにはこの点に留意し, 塞栓の際に気管支動脈起始部より充分な距離をとり, その距離に適した長さのコイルを選択することが必要であると思われた.
ISSN:0287-2137