気管支肺胞洗浄で経過がおえた気道熱傷例の検討
熱傷患者は, 火災時に発生する熱と化学物質の吸入により, 気道熱傷を合併することが多く, これらの患者は予後不良である. さらに最近では皮膚熱傷に対する治療が効果的に行われるようになり結果的に気道熱傷やその他の肺合併症が予後を左右する主要因になりつつある. そのため熱傷患者において呼吸管理は非常に重要である. 今回我々は比較的経過が良好な煤煙吸入の気道熱傷例の気管支肺胞洗浄液(BAL), 気管支洗浄液(BL)の細胞成分と気管, 気管支の粘膜所見の経時変化を検討した. 対象は煤煙吸入6例(男性4例, 女性2例)で, 全例経過良好で退院した症例である. その結果, BAL, BLの総細胞数は観察し...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 熱傷患者は, 火災時に発生する熱と化学物質の吸入により, 気道熱傷を合併することが多く, これらの患者は予後不良である. さらに最近では皮膚熱傷に対する治療が効果的に行われるようになり結果的に気道熱傷やその他の肺合併症が予後を左右する主要因になりつつある. そのため熱傷患者において呼吸管理は非常に重要である. 今回我々は比較的経過が良好な煤煙吸入の気道熱傷例の気管支肺胞洗浄液(BAL), 気管支洗浄液(BL)の細胞成分と気管, 気管支の粘膜所見の経時変化を検討した. 対象は煤煙吸入6例(男性4例, 女性2例)で, 全例経過良好で退院した症例である. その結果, BAL, BLの総細胞数は観察した受傷後1週間は, コントロールに比し有意に高値であり, 細胞分画では好中球の細胞比率の増加を認めた. さらに, 気管支粘膜スコアとBAL, BLの総細胞数は正の相関がみられた. |
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ISSN: | 0287-2137 |