非結節性気管支内病変を呈した転移性乳癌の1例
症例は45歳, 女性. 平成3年10月に右乳癌にて腫瘍摘出術を施行. 平成7年12月より咳嗽出現し症状の改善ないため, 精査のため平成8年4月当科入院. 胸部CTにて右S^7 にφ10mmの孤立性結節影を認めた. 気管支鏡検査では左第2分岐部から上葉支入口部にかけての気管支粘膜に白斑様病変を認めた. 同部位の気管支生検の結果, 乳癌の気管支転移(粘膜下主体型)と判明した. 転移性の気管支内腫瘍の発生頻度は少なく, 原発巣としては大腸癌, 腎癌, 子宮癌, 乳癌が多いとされている. 気管支鏡所見では結節性病変を呈するものが多く, 非結節性病変は前者に比べて少ない. 今回我々は比較的稀である非結節...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | 症例は45歳, 女性. 平成3年10月に右乳癌にて腫瘍摘出術を施行. 平成7年12月より咳嗽出現し症状の改善ないため, 精査のため平成8年4月当科入院. 胸部CTにて右S^7 にφ10mmの孤立性結節影を認めた. 気管支鏡検査では左第2分岐部から上葉支入口部にかけての気管支粘膜に白斑様病変を認めた. 同部位の気管支生検の結果, 乳癌の気管支転移(粘膜下主体型)と判明した. 転移性の気管支内腫瘍の発生頻度は少なく, 原発巣としては大腸癌, 腎癌, 子宮癌, 乳癌が多いとされている. 気管支鏡所見では結節性病変を呈するものが多く, 非結節性病変は前者に比べて少ない. 今回我々は比較的稀である非結節性の粘膜下主体型の転移性乳癌の1例を経験したので報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 |