気管原発扁平上皮癌に対しCovered EMSを挿入した1例

症例は58歳, 男性. 平成7年4月嗄声を主訴に他院受診. 気管原発扁平上皮癌と診断され化学療法(CDDP, Etop)2コース, 放射線療法50Gy施行するもPD. 平成8年3月より呼吸困難増強し, 3月24日当院緊急入院となった. 胸部X線写真では, 気管の狭窄と肺内転移を認めた. 入院当日施行した気管支鏡にて, 声帯より3cm末梢の気管に腫瘍による90%以上の狭窄を認めたため, ステント留置を前提に救命的にYAGLASER焼灼を25044J施行, 更に5月9日, 28247J追加した. 3次元CTを施行し, 長さ49mm, 幅10mmの狭窄を認めたため, 6月6日直径12mm, 長さ60...

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Hauptverfasser: 牧由美子, 茂木仁志, 野村史郎
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は58歳, 男性. 平成7年4月嗄声を主訴に他院受診. 気管原発扁平上皮癌と診断され化学療法(CDDP, Etop)2コース, 放射線療法50Gy施行するもPD. 平成8年3月より呼吸困難増強し, 3月24日当院緊急入院となった. 胸部X線写真では, 気管の狭窄と肺内転移を認めた. 入院当日施行した気管支鏡にて, 声帯より3cm末梢の気管に腫瘍による90%以上の狭窄を認めたため, ステント留置を前提に救命的にYAGLASER焼灼を25044J施行, 更に5月9日, 28247J追加した. 3次元CTを施行し, 長さ49mm, 幅10mmの狭窄を認めたため, 6月6日直径12mm, 長さ60mmのEMS(GZS-12-6.0-CF)にBiobrane(D110)でカバーしたcovered EMSを透視下に挿入した. 6月13日より, CDDP,VLB,MMCによる化学療法施行し経過良好である.
ISSN:0287-2137