治療に難渋した広範囲外傷性気管狭窄の1例

症例は23歳, 男性. 交通外傷による鈍的気管損傷で広範囲な気管狭窄を呈し, 気切孔よりスパイラルチューブを挿管中であった. 右開胸で手術を行ったが, 狭窄部が気管分岐部直上より頭側へ5cmと広範囲のため完全切除は不可能であった. 術後に残存した狭窄部位にラバー無しのEMS(Zステント)を挿入した. しかしステントの隙間から肉芽が増生し再狭窄を来してしまった. 結局ロングTチューブを挿入して外来で経過観察中である. 今後気管壁の状態を注意深く観察して, Tチューブ抜去の予定である. 本症例の治療法について検討する....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 笹本修一, 高木啓吾, 島谷慎二, 廣橋努, 波多野義典, 栗原聡元, 河野明彦, 荒川高志, 加藤信秀, 奥山伸男, 山崎史朗
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例は23歳, 男性. 交通外傷による鈍的気管損傷で広範囲な気管狭窄を呈し, 気切孔よりスパイラルチューブを挿管中であった. 右開胸で手術を行ったが, 狭窄部が気管分岐部直上より頭側へ5cmと広範囲のため完全切除は不可能であった. 術後に残存した狭窄部位にラバー無しのEMS(Zステント)を挿入した. しかしステントの隙間から肉芽が増生し再狭窄を来してしまった. 結局ロングTチューブを挿入して外来で経過観察中である. 今後気管壁の状態を注意深く観察して, Tチューブ抜去の予定である. 本症例の治療法について検討する.
ISSN:0287-2137