気管支鏡で出血が確認できた, 気管支動脈・肺静脈瘻の1例
症例:42歳, 男性. 主訴:喀血. 既往歴:胸部外傷なし. 現病歴:平成7年11月30日に手のひら2杯の喀血があり, 翌日当院を受診し入院となった. 胸部レントゲン写真は, 異常なし. 経過:喀血が続いていたため緊急で気管支鏡を施行すると, 右下幹気管支のB^7 分岐部直下に黄色平滑な拍動のない約3mm大の結節があり, 同部からジェット状の出血が認められた. その場はアドレナリン散布等で一旦止血した. 後日実施した気管支動脈造影では, 出血場所に一致して, 右気管支動脈から右肺静脈へのシャントがあり, 岡部の気管支動脈は約5cmにわたり径3mmに拡張し迂回していた. そこで, シャント部の上...
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Format: | Tagungsbericht |
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Zusammenfassung: | 症例:42歳, 男性. 主訴:喀血. 既往歴:胸部外傷なし. 現病歴:平成7年11月30日に手のひら2杯の喀血があり, 翌日当院を受診し入院となった. 胸部レントゲン写真は, 異常なし. 経過:喀血が続いていたため緊急で気管支鏡を施行すると, 右下幹気管支のB^7 分岐部直下に黄色平滑な拍動のない約3mm大の結節があり, 同部からジェット状の出血が認められた. その場はアドレナリン散布等で一旦止血した. 後日実施した気管支動脈造影では, 出血場所に一致して, 右気管支動脈から右肺静脈へのシャントがあり, 岡部の気管支動脈は約5cmにわたり径3mmに拡張し迂回していた. そこで, シャント部の上流となる動脈枝を3ヵ所コイルで塞栓した. 塞栓後の気管支動脈造影で, シャント部への血流減少が確認された. 2ヵ月後の気管支鏡では, 出血源であった異常血管は, 残存しているものの平坦化していた. |
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ISSN: | 0287-2137 |