両側多発空洞陰影を呈したサルコイドーシスの 1 例

症例は28歳, 男性。健康診断で胸部X線上BHLと両側多発性の空洞陰影を指摘され, 当科を受診した。初診時一般検査ではACEのみが高値で, 血清リゾチーム, カルシウム, LDH, γ-グロブリン値は正常範囲であった。気管支鏡検査では気管支粘膜の毛細血管拡張を認め, TBLBでは非乾酪性類上皮細胞性肉芽腫を認めた。本症例では組織学的に線維化病変や臨床的に感染症の所見はなく, 原発性空洞形成性サルコイドーシスと診断した。無治療にて経過観察し, 空洞は1年後に消失した。...

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Veröffentlicht in:気管支学 1996/07/25, Vol.18(5), pp.488-491
Hauptverfasser: 阿久澤, 浩司, 陳, 俊雄, 矢野, 孝子, 黒須, いくみ, 門田, 篤, 小林, 朋子, 松本, 建志, 高橋, 典明, 谷川, 恵, 古屋, 佳明, 升谷, 雅行, 堀江, 孝至
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は28歳, 男性。健康診断で胸部X線上BHLと両側多発性の空洞陰影を指摘され, 当科を受診した。初診時一般検査ではACEのみが高値で, 血清リゾチーム, カルシウム, LDH, γ-グロブリン値は正常範囲であった。気管支鏡検査では気管支粘膜の毛細血管拡張を認め, TBLBでは非乾酪性類上皮細胞性肉芽腫を認めた。本症例では組織学的に線維化病変や臨床的に感染症の所見はなく, 原発性空洞形成性サルコイドーシスと診断した。無治療にて経過観察し, 空洞は1年後に消失した。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.18.5_488