胸部X線写真上診断困難であった非定型カルチノイドの1例

症例は66歳の男性で主訴は血痰. 胸部正面写真では異常所見を指摘できなかったが, 断層写真および胸部CTで右上葉の浸潤影, 右下葉の腫瘍, その気管支内進展が明らかであった. 肺血流シンチでは右中葉の血流低下を認めた. 気管支鏡検査では右下幹から右中葉枝内腔を埋める腫瘍を認め, 吸気時には中葉枝内腔から右下幹に出て, 中葉枝の観察が可能であった. 腫瘍は右中葉枝と右下幹の分岐部より発生した異型カルチノイドと考えられた....

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Hauptverfasser: 中村毅, 今岡尚子, 坂本直子, 杉原基弘, 大道和宏, 有田健一, 石田照佳, 森正樹, 栗原寛治, 藤原恵
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:症例は66歳の男性で主訴は血痰. 胸部正面写真では異常所見を指摘できなかったが, 断層写真および胸部CTで右上葉の浸潤影, 右下葉の腫瘍, その気管支内進展が明らかであった. 肺血流シンチでは右中葉の血流低下を認めた. 気管支鏡検査では右下幹から右中葉枝内腔を埋める腫瘍を認め, 吸気時には中葉枝内腔から右下幹に出て, 中葉枝の観察が可能であった. 腫瘍は右中葉枝と右下幹の分岐部より発生した異型カルチノイドと考えられた.
ISSN:0287-2137