炎症性ポリープをともなった肺癌の1例

症例は76歳, 男性. 咳, 痰を訴え胸部X線上右上葉の無気肺を認めた. 気管支鏡にて右上葉入口部を閉塞する軟らかいポリープ状の腫瘤を認めた. 病理組織は浮腫性の結合織と毛細血管, リンパ球野浸潤から成っており炎症性ポリープと診断した. 再度行った気管支鏡ではポリープは消失し, 未分化癌による閉塞が認められた. ポリープの成因としては, 癌病変部におけるリンパ流鬱滞や浮腫, 慢性的な感染および気管支喘息による気管支粘膜刺激が考えられた....

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Hauptverfasser: 小野寺玲利, 南谷めぐみ, 木村啓, 秋山佳子, 堀越一昭, 村松弘康, 清水歩, 多田浩子, 内田和宏, 深草元紀, 古田島太, 田辺修, 佐藤哲夫, 望月正武, 秋葉直志, 伊坪喜八郎, 羽野寛
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は76歳, 男性. 咳, 痰を訴え胸部X線上右上葉の無気肺を認めた. 気管支鏡にて右上葉入口部を閉塞する軟らかいポリープ状の腫瘤を認めた. 病理組織は浮腫性の結合織と毛細血管, リンパ球野浸潤から成っており炎症性ポリープと診断した. 再度行った気管支鏡ではポリープは消失し, 未分化癌による閉塞が認められた. ポリープの成因としては, 癌病変部におけるリンパ流鬱滞や浮腫, 慢性的な感染および気管支喘息による気管支粘膜刺激が考えられた.
ISSN:0287-2137