抗酸菌症検出に於ける, 気管支洗浄液と胃液検査の比較

目的:抗酸菌症診断に対し気管支鏡の有用性が報告される一方, 気管支鏡汚染の報告も継続している. 遺伝子診断が可能となり, 気管支洗浄液(L)も有用と報告されているが, 洗浄不足では抗酸菌汚染の危険性があると考え, 胃液(G)に注目し, Lと比較検討した. 対象:94年以後95年6月末までに, TBを疑い, 喀痰排出の困難な症例で, GとLを並行して行った, 50例について検討した. 結果:50例中22例が臨床的抗酸菌症と診断された. (TB19例, 非結核生抗酸菌症3例)塗抹陰性培養陽性の抗酸菌検出症例は15例, (TB;12,M. Kansasii;2,MAC;1), 2例のみ洗浄後喀痰が塗...

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Veröffentlicht in:気管支学 1996, Vol.18 (4), p.403-403
Hauptverfasser: 平岡仁志, 藤原寛樹, 金沢健雅, 平田篤子, 山井庸扶, 清水豊, 本村一郎, 奥山俊, 桐山裕二, 斉藤元護, 長尾光修, 内山照雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:抗酸菌症診断に対し気管支鏡の有用性が報告される一方, 気管支鏡汚染の報告も継続している. 遺伝子診断が可能となり, 気管支洗浄液(L)も有用と報告されているが, 洗浄不足では抗酸菌汚染の危険性があると考え, 胃液(G)に注目し, Lと比較検討した. 対象:94年以後95年6月末までに, TBを疑い, 喀痰排出の困難な症例で, GとLを並行して行った, 50例について検討した. 結果:50例中22例が臨床的抗酸菌症と診断された. (TB19例, 非結核生抗酸菌症3例)塗抹陰性培養陽性の抗酸菌検出症例は15例, (TB;12,M. Kansasii;2,MAC;1), 2例のみ洗浄後喀痰が塗抹陽性培養陽性であった. 培養個数では, G=L;8例, 培養個数は同等であった. Gのみ陽性;3例, Lのみ陽性;4例であった. 結論:抗酸菌検出における, GとLは, ほぼ同等の, 診断能と思われ, 抗酸菌症診断には, Gを優先すべきと考えられた.
ISSN:0287-2137