Spiral CTを用いた肺病縦隔リンパ節転移診断率の検討

目的:肺癌縦隔リンパ節転移診断(pN2)において第3世代のSpiral CTを用いて, そのsensitivity, specificity, およびaccuracyを検討し, さらに第2世代のCTのそれらと比較した. 対象と方法:開胸術, または縦隔鏡検査にて病理学的に縦隔リンパ節転移を検索された635症例(第2世代CTでは昭和60年4月より平成3年9月まで行われた581症例, 第3世代CTでは平成3年10月より平成5年12月まで行われた54症例)である. その術前臨床診断は10mmスライスで描出された水平断像にて短径10mm以上の縦隔リンパ節を転移陽性例とした. 結果:縦隔リンパ節転移診断...

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Veröffentlicht in:気管支学 1996, Vol.18 (3), p.64-64
Hauptverfasser: 梁尚志, 楠洋子, 高田実, 松井薫, 益田典幸, 平嶋智徳, 小宮武文, 三宅弘之, 小林政司, 川瀬一郎, 安光勉, 古武彌宏, 水口和夫, 多田卓仁, 山口竜司, 菊井正紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:肺癌縦隔リンパ節転移診断(pN2)において第3世代のSpiral CTを用いて, そのsensitivity, specificity, およびaccuracyを検討し, さらに第2世代のCTのそれらと比較した. 対象と方法:開胸術, または縦隔鏡検査にて病理学的に縦隔リンパ節転移を検索された635症例(第2世代CTでは昭和60年4月より平成3年9月まで行われた581症例, 第3世代CTでは平成3年10月より平成5年12月まで行われた54症例)である. その術前臨床診断は10mmスライスで描出された水平断像にて短径10mm以上の縦隔リンパ節を転移陽性例とした. 結果:縦隔リンパ節転移診断率は第2世代CT, 第3世代CT順にsensitivity 69.2%, 46.7%(P=0.1569), specificity 76.3%, 94.5%(P=0.0132), accuracy 75.2%, 81.5%(P=0.3889)であった. 結論:Spiral CTはspecificityで有意差を認めるもののsensitivity, accuracyでは有意差を認めなかった.
ISSN:0287-2137